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久々に花組芝居を観てきました。 演目は『ナイルの死神』。物語の舞台はナイル河で、原作はアガサ・クリスティー。歌舞伎で豪華客船(密室)サスペンスです。 初日割引が適用される土曜日の公演を観てきました。 ‥終演が午後9時半オーバーであることをコロッと忘れていたために。 家路への交通手段はタクシーを除いてすべて終了しているような時間だったため、タクシー帰宅。初日割引で夜の公演を見るよりも、通常料金で昼の公演を観たほうがお安くできたというオチがつきました。 それはさておき、本編のほう。 クリスティー作品はよく知らないので(セイヤーズ関連書籍として『ドロシーとアガサ』を読んだことがある程度の知識)、この作品の内容もオチも知らない、そのまんまで鑑賞にのぞみました。 ところが開演前、ご贔屓さん(花組芝居におけるファンを意味する表現)と思われる女性連れに、聞いてもいないのに、舞台のみどころを真横でおおっぴらに語られてしまいました‥。 その衝撃たるや、『シックスセンス』を観る前にオチを言われた状態に似ていたのではないかと思われます。 しかし舞台の幕が上がると、そんな傷心など吹き飛ぶような、鮮やかなエメラルドグリーンが広がっていました。 反面、美しい豪華客船の乗客は、主人公すら謎めいているという、見た目の華やかさとは裏腹な不穏な状態。 さすが花組芝居の役者さんは、ちょっとした所作が優雅だなぁと、久々に観て思いました。 肝心の謎解きがバタバタ〜と終了してしまったところが、とても残念でした。なんだか「有名なお話だから、みんな知ってるでしょ?」てな感じのはしょり方で、知らないこちらは、あれっ? と思っているうちに、なんだか見栄切って終わられちゃった、という印象でした。 (天下のクリスティーを読んでないわたしが悪いのか?) お話にわくわくできていたので、もうちょっとタメて描いて欲しかったと思いました。 舞台の幕が下りたあと、初日恒例(?)の座長さんのミニトークがありました。 このたび海外ミステリーという題材を選んだことについて 新しい娯楽として西洋の演劇が日本に入ってきたとき、歌舞伎は古典芸能になることで大衆文化としての競争から逃げてしまった。しかし、もしも逃げずに大衆文化として歌舞伎が今も続いていたなら、きっと現代劇もやるだろう、翻訳ものも取り上げるだろう、という発想から、このたびのアガサ上演に至ったとのことでした。 (うろ覚えなので発言内容は実際とは異なります) そして、このような演目をやっていければとお考えのようです。 とすると、今回はサスペンスでしたが、次回はどのようなジャンルに挑まれるのでしょう? 楽しみです。 |
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